DXへの取り組みについて
2022年8月17日
豊清工業株式会社
代表取締役 石原利彦
1.背景
デジタル技術の活用により社会は所有から利用へ、また紙媒体からデータへと急速に移行している。それにより市場環境の変化のスピードが急速に速まり、当社を取り巻く競争環境も厳しくなっている。
そこで当社ではDX技術を活用し、①情報収集②情報分析③情報共有の「速度」と「精度」を上げることにより競争環境の変化に対応する。
2.経営ビジョン
当社は2022年8月に策定した5ヵ年計画において「感動を創造する」をブランドコミットメントに掲げた。新たな価値を創造することでお客様に感動していただく。お客様と感動を共有する。
当社ではDX技術を活用することにより業務の効率化、生産性を向上させ、そこで生み出された余力を顧客サービス充実や新規事業創出に注力することにより、お客様の感動を創造する。
3.DX推進における基本的な方針
DX推進において以下3つを基本的な方針とする。
- (1) デジタル技術の活用による生産性の向上
- (2) デジタル技術の活用によるリアルタイム経営の実現
- (3) 自社でのデジタル活用成功事例を他社のサポートへ活用
4.DX推進プロジェクト
当社では以下の3つを軸にプロジェクトを推進していきます。
(1) 新規ビジネスの創出・既存ビジネスの変革
- ・SaaSの利用により従業員自身が業務システムを作成し、既存ビジネスの生産性を向上させる
- ・SaaSの利用により蓄積された情報をBIツールを用いてリアルタイムで見える化し、新規ビジネスの創出に活用する
- ・自社で得られたデジタル活用技術を他社へのコンサルティング事業に活用する
(2) 組織変革・人材育成
- ・2022年8月1日付で代表取締役社長を統括責任者、DX推進責任者を実務責任者としてDX推進室を新設。DX 推進室は全社横断的な部門とし、デジタル技術の活用により全部門の生産性向上とデジタル人材教育を推進する
- ・業務マニュアルを統一化、データベース化して教育を実施することで、顧客サービスを安定化させる
DX推進室
DX推進責任者
試験課
DX推進担当者
施設管理課
DX推進担当者
建設調査課
DX推進担当者
電気工事課
DX推進担当者
BS応援課
DX推進担当者
(3) 環境の整備
- ・システムは基本的にクラウドシステムを活用し、場所、端末を問わずにアクセス可能とすることで生産性を向上させる
- ・API、RPAの活用し、クラウドシステム間の連携、自動化を推進することで生産性を向上させる
5.DX推進シナリオ
DX推進プロジェクトの達成に向けて、以下に示すように段階的な実現を目指していく。
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Phase0 現在 |
Phase1 短期1〜2年 |
Phase2 中期3〜4年 |
Phase3 長期5〜6年 |
新規ビジネスの創出・ 既存ビジネスの変革 |
- ①勘と経験による新規ビジネスへの進出、及び既存ビジネス改善
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- ①SaaSを活用した顧客情報、自社情報の蓄積
- ②BIツールの導入し、顧客情報、自社情報を見える化
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- ①BIツールを活用した、顧客分析、自社分析
- ②社外に向けたデジタル活用研修事業の開始
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- ①マーケティングオートメーションを活用した顧客分析
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組織変革・ 人材育成 |
- ①DX推進室を設置したが推進室での決定事項が迅速に各組織に浸透しない
- ②ITスキル教育は各自がバラバラに行っている
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- ①各課のDX事例を共有するDX大会の継続的な開催
- ②社員向けDX研修の実施
- ③BIツールを用いたスキルマップの作成
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- ①教育マニュアルの統一化、データベース化
- ②教育マニュアルの完全動画化
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- ①DX専任者の設置
- ②DX活用スキルと人事考課の連動
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環境の整備 |
- ①業務システムは各課でバラバラに開発している
- ②業務データはエクセル、紙で管理されている
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- ①パッケージシステムからSaaSへの移行
- ②APIの活用によりクラウドサービス間の連携
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6.DX推進戦略の達成状況に係る指標
DX推進プロジェクトの達成度は以下の指標で管理する。確認は月1回(12回/年)の幹部会議にて実施し、定期的にプロジェクトの更新を行う。
- (1) 新規事業(研修部門)の売上拡大
☆第56期(3年後)600万円 以降、
- (2) 労働時間当たりの生産性(「労時生産性」と呼ぶ)の向上
労時生産性=粗利益÷労働時間
☆移動年次累計で前年より改善していること
- (3) 社員1人当たりの残業時間(「人残業時間」と呼ぶ)の削減
人残業時間=総残業時間÷社員数
☆移動年次累計で前年より改善していること
- (4) デジタル人材の育成
BIツールを用いたスキルマップを作成しデジタル人材の教育に活用する
☆第54期(1年後)スキルマップ作成 以降、継続的に更新する