私が生まれた千葉県八街市(やちまたし)は落花生の生産で有名です。今回は、落花生について紹介しようと思います。
落花生は5〜6月に種をまき、8月になると小さな黄色い花が咲きます。受粉後、数日経つと子房柄が下に伸びて地中に潜り込み、子房の部分が膨らんで地中で実が育ちます。このことから、落花生と名前がついたそうです。
生の豆を茹でて食べる場合は、9月頃に収穫したものを使用します。最近では茹でて食べるための品種で「おおまさり」という豆が大きめの落花生が売られています。
焙煎して食べる場合は、収穫後、根を上にして1週間ほど干します。その後、円柱状に積み上げ、1〜2ヶ月間風に当てて自然乾燥させたものを焙煎します。11月になると新豆が出回ります。
私が一番おいしいと思う品種は「千葉半立」です。他の品種と比較すると、少し粒が小さめで、甘味が強い濃厚な味です。豆の渋皮の裏が、茶色であることも、この品種の特徴です(他の品種は白が多い)。
その他には、値段が高い、殻に黒い斑点がつきやすく見た目がいまいちという特徴もあります。
贈答品としてもらったときや、お酒のつまみとして出会った時などに、この話を思い出していただけたらうれしいです。