最近見ているアニメーションのお気に入りの一つが赤毛のアンである。
ご存知だと思うが赤毛のアンはカナダの作家モンゴメリの小説で、孤児院から初老の兄妹に引き取られた少女アンの成長物語である。
現在見ているものは地デジ用に画質改善された再放送であるが、本放送は1979年にフジテレビの世界名作劇場シリーズで放送されていた。 1979年当時私は小学生になったばかりで背景を理解できておらず、年の近いアンに共感が強く、引き取った兄妹のマシュウは奥さん(妹)のマリラに頭の上がらない弱気なおじいさん、マリラは難癖付けてアンをいじめる意地悪ばあさんと思っていました。しかし実際はマシュウは内気で心臓に病を持ちながらも農業に携わるまじめな男性、マリラは頑固者ではあったが意地悪ではなくアンが妄想癖で暴走してしまったときにいさめていただけで、血のつながりはないが母としてふるまっているようだ。
アンを演じていた声優は山田栄子さんでこの役がデビュー作らしく、この後の世界名作劇場シリーズで主要キャラを何度も演じていくことになる。その声は、普段は活発だが悲しい時は全身で悲しむ少女を演じとても感情移入させられる。
今年の4月からMXテレビで毎週月曜日に2話づつ再放送されている。現在は一度やめた学校に復学したり、隣に住む親友のダイアナの母の誤解が解けて再び交友を許されたところまで放送されてきた。
これまでは家庭と近所という小さな舞台だったが、これからは登場人物がどんどん増えていく。また人間関係もどんどん深くなっていきアンの波乱に満ちた青春物語が広がっていく。
先にも書いたが画質はデジタル化されているためとてもきれいで、当時のセルアニメの手書き感がとても魅力的です。背景の木々が今のCG画と異なり柔らかさがあります。
ノスタルジックな作品でおすすめできるアニメーションの一つです。