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~諏訪と亀戸~  濱

2019.01.29

 こんにちは、気仙沼大島在住の濱です。気仙沼と大島を結ぶ鶴亀大橋の開通日が決まり、いよいよこちらでの赴任生活もラストスパートとなって参りました。

 今日は時計について語ってみたいと思います。私は時計全般が好きですが、特にクォーツショック以前の機械式腕時計やオールドクォーツ、世界恐慌以前の機械式懐中時計に興味があります。クォーツショック以前の機械式腕時計は、各社の精度を巡る競争が激しく、毎年のように新作のムーブメント(時計の動作機構)が発表されていました。当時の情熱は、今なお色あせることなく惹かれるものがあります。

 先日、オークションで手に入れたばかりの腕時計をオーバーホールに出しました。修理店が百貨店から依頼が入るほどの店で四か月待ちになりました。仕上がりが待ち遠しいです。
 預けた時計は、今からおよそ50年前に造られたSEIKOの機械式で、52キングセイコーバナックスペシャルと呼ばれている個体です。52系ムーブメントは亀戸工場(第二精工舎)の最後を飾る機械式ムーブメントで、現在販売されているSEIKOの機械式腕時計の始祖と呼ばれているものになります。
 52系ムーブメントは私が知る限りでは四種類ございまして、5206、5216、5246、5256のうち、5206と5246は瞬間日曜送り装置(0時で日付と曜日が瞬間で切り替わる装置)が搭載されておりました。5216と5256は瞬間日曜送り装置がない分、どの時間帯でクイックチェンジ(リューズ一段引きで行う日曜変更のこと)しても故障しない改良型ムーブメントでした。私は瞬間日曜送り装置に惹かれ5246の個体を購入しました。
 
 当時、SEIKOは亀戸の第二精工舎と疎開先の諏訪精工舎の二つの工場で異なるラインナップを生産しておりました。諏訪と亀戸の関係は同じSEIKOブランドでありながらも、良きライバルであり、互いに切磋琢磨してきた歴史があります。
 どなたか仰っていた「優等生な諏訪、やんちゃな亀戸」という言葉は、両工場の特徴を表しています。たしかに諏訪は王道、保守といったイメージがあり、亀戸は異端、革新という言葉が似合います。

 今や携帯電話があれば時計はいらない時代とも言われますが、適切なメンテナンスをすれば一生ものの時計、それが機械式の魅力だと思います。もちろん機械式、クォーツともそれぞれ良い所があります。たまには時計店、宝石店、リサイクルショップ等で時計を眺めてみるのもいかがでしょうか。

以上、大島在住の濱でした。

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