猛暑が過ぎほっとしたのもつかの間、心地よい秋が足早に過ぎ、通勤前に見る山はもう雪が降ったようで冬はもうすぐです。
　その雪の降っている山の一つが吾妻小富士といい、高さこそ1704mと本家には及びませんが、どっしりとしたすその広がり方は、富士山とそっくりです。この吾妻小富士体力のない私でも登山でき御鉢めぐりができます。

　まずは福島のうちよりマイカーで10分ほど山のほうに向かうと、徐々に勾配が付いてきます。途中の土湯という温泉街を通過するころには、ふもととの気温差は5℃くらい下がっています。夏場は心地よいです。
　さらに道の駅土湯を過ぎスカイラインに突入すると、まさに名前の通り空を走っているかの絶景が続きますが、見通し悪いわ急勾配だわ途中で雲に突入し目の前真っ白になるわで、運転手はあまり風景を楽しめないかもしれません。その場合はところどころにある駐車場で一息つくのもありかもです。
　福島より1時間半ほど走ると浄土平という大駐車場のある休憩所に到着します。この駐車場に車を止めるとすぐ目の前に吾妻小富士がドンと構えています。

　履きなれた靴、温かい服装とレストハウスで買ったスポーツドリンクをリュックにしまい、登山開始。ちょっと首を傾ければ見える山頂、登山道が蛇行しているせいか遠いです。途中リュックのドリンクを飲み、すれ違う人とあいさつを交わしながら山頂到着。
　深呼吸で体調を整えいざ御鉢めぐりです。
　標高が高いため緑真っ盛りの夏場でも、石と岩だらけの足場にちょっとした草が生えているだけの寂しい状況ですが、周りを見回すと眼下に樹海遠くには福島の街が見えとても気持ちがいいです。岩がごつごつしているところは両手をつきながら登り、30分ほどで1週できました。また10分少々かけて下山と大体1時間のお手頃登山コースです。

　冬場は雪のためスカイラインが通行止めになり、浄土平に行くことはできません。来年春以降機会があればまた登山してみたいです。