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マルチタスクの使い分け

2026.04.15

皆さんは「マルチタスク」という言葉をどう捉えていますか?
「仕事ができる人は、いくつもの作業を同時にこなしている」——そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。メールを打ちながら電話をし、頭の片隅では次の会議の段取りを考える……。一見、効率が良さそうに見えますよね。
でも、実は人間の脳って、そこまで器用にはできていないんです。

少し実験をしてみましょう。
今、頭の中で上野公園にある「西郷隆盛さんの銅像」をパッと思い浮かべてみてください。どっしりと構えたあの姿です。……イメージできましたか?
では、そのイメージを保持したまま」、明日の仕事のスケジュールを具体的に組み立ててみてください。
……どうでしょう? おそらく、明日の予定を考え始めた瞬間に、西郷さんの姿はフッと消えてしまったはずです。そう、人間は「同時に2つのこと」を深く考えることはできない生き物なんです。
仕事において、メールが来るたびに作業を中断して返信し、また元の作業に戻る。これは効率的に動いているようでいて、実は脳のスイッチを激しく切り替えているだけで、エネルギーを無駄に浪費しています。結局、どれも中途半端な「やったつもり」になりがちです。
だからこそ、「今、この瞬間」に集中する。 目の前のひとつのことに魂を込める。それが、結果として最も質の高い仕事を生み出し、自分自身の成長を加速させる近道になります。

一方で、この「一度にひとつしか考えられない」という脳の仕組みは、私たちの大きな味方にもなってくれます。人生、生きていれば壁にぶつかることもあります。失敗して落ち込んだり、将来への不安で頭がいっぱいになったりすることもありますよね。悩みというものは、じっと座って考えていると、どんどん深く、暗い方へと根を張っていきます。
そんな時、役に立つのがデール・カーネギーの名著『道は開ける』にある教えです。
「悩みを追い出すには、忙しくすることだ」
悩みが頭を離れないなら、あえて予定をパンパンに詰め込んでみてください。あるいは、がむしゃらに体を動かしてみてください。
仕事に没頭したり、スポーツで汗を流したりしている間、不思議と悩みは消えてしまいます。なぜなら、脳は「作業」や「運動」に集中している間、「悩み」を同時に保持できないからです。
これは決して現実逃避ではありません。一度心をリセットし、前向きな行動で脳を占拠することで、再び困難に立ち向かうエネルギーをチャージする「戦略的な切り替え」なのです。

マルチタスクで器用に立ち回るのではなく、「今」という時間に全力を注ぎ、悩んだら動く。
一度の人生、思いっきり楽しんで生きていきましょう!


最近の写真:新卒入社の竹村くんと
豊清工業を選んでくれてありがとう!

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