先日ペップトークの講演をした後、ある社長さんからこんな話を伺いました。
「ペップトークの大切さは理解できるけど、職人の世界で長年生きてきたためなかなか変えられないかな」
とのことでした。
体育会の価値観の中で長年育ってきた私も、以前はパワハラという認識は全くなく教育とさえ思ってました。
しかし今となっては、そのような言動は時代遅れですよね。
この状況は、明治時代の廃刀令に例えるとわかり易いです。
江戸時代、武士にとって刀は身分と権力の象徴であり、武道の鍛錬にも不可欠なものでした。
しかし、明治維新によって社会が大きく変化し、刀の携帯は禁止されました。
それと同様に現在、かつては当たり前だった「厳しい指導」や「叱咤激励」も今ではパワハラ防止法によって禁止されています。
「昔はこうだった」という考えにとらわれ、新しい価値観を受け入れられないことは、明治時代に刀を手放せないままの武士のようなものです。
時代は常に変化しており、私たちもそれに合わせて変わっていく必要があります。
大切なのは、「変えられない」と決めつけるのではなく、「どうすれば変われるか」を考えることです。
もちろん、長年培ってきた価値観を手放すことは簡単ではありません。
しかし変化を恐れずに新しい価値観を取り入れる勇気を持って、より良い方向へと進んでいきましょう。