建設調査課の田中です。
少し前のことになりますが、ゴールデンウィークに長野県松本市に遊びに行ってきました。目当ては、上高地や松本城ではなく、砂防ダム(砂防堰堤)です。
(砂防ダムは一般的なダムと異なり、土砂災害用に特化したもので、基本的に貯水機能はありません。スリット型や階段型、枠型など、ユニークな形状のものが多いですが、景観を壊さないようにデザインが工夫されています。設置場所や年代によってもそれぞれ個性があり、実用的なアート作品といった趣があります。)
上高地へ向かう道中に釜ヶ淵堰堤という、登録有形文化財に指定されたアーチ式の砂防ダムがあるということで、大変楽しみにしていたのですが・・・
なんと!侵入口が封鎖されていました!!!迂回路も無く、完全に道が断たれていました。
そんな情報どこにも出ていなかったのですが・・・情報を出す必要が無いくらいダムを見る人がいないということでしょうか・・・とても悲しかったです。
というわけで、本命のダムをまともに見ることは叶いませんでしたが、上高地方面の道中に小規模ながらも立派な砂防堰堤を見つけました。釜トンネルを抜けてすぐのところにあったと思います。↓
鋼製でスリット式、よくあるタイプです。違和感なく周りの景観に溶け込んでおり、通行人は誰一人として見向きもしていませんでした。特に名称は付けられていなさそうです。ワビサビを感じます。
あと、ついでなので、普通の貯水機能のあるダム(安曇野三大ダム)も見てきました。普通のダムに関してはあまり興味が無く、大体どれを見てもコンクリートの壁と湖があるねえ、くらいの感想しか出なかったのですが、今回見たダムはどれも本当に良かったです。
この話に関しては長くなりそうなので、また機会があれば書きたいと思いますが、 せっかくなので奈川渡ダムの写真だけ載せておきます。
ドームタイプで堤高155m、直下に水力発電機あり。周囲にモーター音が響いており、とにかく近くで見ると迫力がすごいです。日本で三番目に大きいダムだそうです。